(注記) |
このページに掲載される各情報は、各ページ作成時に公表されている資料をもとにしています。
資料に関しては、すべての情報が利用可能な状況ではありません。 たとえば、東京電力並びに政府は、事故発生時から2011/03/12午前3時ごろまでのプラントに関するパラメーターをほとんど公開していません。 (2011/05/11現在) もちろんこれには、技術的な理由もあるのですが、その他にも、誰にもわかっていない、見えていないこと等もまだまだたくさんあります。
2011/05/16 東京電力は訂正版のパラメーターを公開、さらに膨大なプラントデーターを公開しました。
また、作成者の知識並びに調査能力、理解力の限界があります。(この底は相当浅いものです。)
したがって、事故の要因、程度等については、未確定です。 正確な事故の要因、事故の拡大進行の過程、程度や影響等の確定には、法的な権限を持った正式な組織(事故調査員会等)の調査や捜査を待たなければなりませんし、相当の時間がかかるものと思います。
事故調査委員会には、事故の技術的な側面だけでなく、事故対応における、総理および政府並びに関与した政治家、専門家、各関連機関の果たした役割(プラス、マイナス両面)についても調査検証をしていただきたいと思います。
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Personal
Interests Research and Data Storage 2011/05/24
東京電力並びに関連機関は、今回の事故後、 事態の把握のためにモニタリング(放射線、放射性物質の観測)と分析を行っています。
放射線は、 空間線量(雰囲気線量)として、 モニタリングポストや、さまざまな線量計を用いて測られています。 (後に加筆します。)
放射性物質は 放射線を出すのですが、その種類や状態によって、計測の方法、および計測の容易さが異なります。 今回の事故で話題になる種類としては、 α、β、γ核種の放射性物質です。 ゲルマニウム半導体検出器やシリコン半導体検出器などを使って分析されることになります。 (後に加筆します。)
放射線、放射性物質、放射能については 別のMain Category: 放射線、放射性物質、放射能 (RA) で、扱おうと思っています。
東京電力が発表していた核種分析においての間違。
2011/04/04 東京電力は、自ら行ってきたγ線核種分析において疑義があることを発表
間違いの原因は二つあり
○人間側 1:スペクトルのメインピークとサブピークの取り違い、ノイズの判断の誤り
1)ヨウ素134とコバルト56のメインピークとサブピークを取り違え サブピークでそれぞれを検出したと誤認。
2)ノイズの判断の誤り 検出器の打ち出したもの(クロル38)を、 スペクトル確認(ピーク検索や)当該核種が生成される状況を確認せずに発表。
原子炉への海水注入に伴いクロル38が検出されてもおかしくはない状況ではあった、 しかし、クロル38が生成されるならば、必ず検出されるであろう 半減期が長く量的にも豊富であるはずのナトリウム24が検出されていない。
○機器側 2:分析ソフトのライブラリーの登録が適正でなかった 分析装置の評価条件について、テルル129mとテルル129が親娘核種である情報が ライブラリーとして登録されていなかった。 そのため、親核種から生成を考慮した計算 (測定時から、サンプリング時点への遡及(減衰の補正:半減期補正))が正しく行われなかった。
今回、東京電力が検出したり報告した核種は、これまで出会ったことのないものでしょう。 例えばライブラリーの問題などは、この事故がなければ、気づかれもしなかったものでしょう。 そして、現場の混乱も想像は出来ます。
しかし、この事が東京電力への不信感を抱かせるものだったことは間違いありません。
そして、この問題の解決のために、核種分析の発表は大幅に遅れるることになります。 (外部に委託している、αβ核種分析についても間違いがないかチェックをおこなう事になりました。)
再発防止、再評価までの間 東京電力は、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137のデータのみを速報版・参考値として発表。
2011/04/20 ようやく、対策と再評価がひと段落つきます。
東京電力の対策は、以下のとおり <再発防止対策> 1.専門家のご意見を踏まえた核種分析結果の評価の実施 このたびの核種同定の考え方については、第三者機関の専門家にご確認をいただき、専門家のご意見等を反映したもので評価を実施しました。
2.クロスチェック方法の検討 分析機器の核種ライブラリが妥当であることをメーカの専門家にご確認いただきました。更に、第三者機関の専門家が核種分析の評価に用いているプログラムの考え方が適切であることをご確認いただきました。
3.他の電力会社等の応援体制による更なる確認精度の向上他の電力会社ならびに第三者機関にデータ確認および妥当性確認のための応援を要請し、核種分析結果の確認精度の向上を図りました。
4.速報版と確報版の作成正確性と迅速性の両立を図るべく、本評価による核種分析結果の公表を速報版(主要核種3核種の放射能濃度の確定、核種分析結果としては参考値として公表)と確報版(主要核種およびその他核種の放射能濃度の確定、公表)の2段階としました。
これにより、核種分析の体制が再構築できたようです。
Sub Categoriesでは、 それぞれの、サンプリング場所や、検出核種について見ていこうと思います。
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